クリニック一覧
当院について
クリニック一覧
いびき治療について
いびきのメカニズム
 
スノアレーズ
料金・費用
お知らせ
アテネ不眠尺度(AIS)診断
よくある質問
 
睡眠時無呼吸症候群の症状とは?いびきから見逃せない健康リスクまで完全解説

睡眠時無呼吸症候群の症状とは?いびきから見逃せない健康リスクまで完全解説

「夜中に自分のいびきや呼吸が止まっているのではないか」と、ふと気になったことはありませんか?睡眠時無呼吸症候群は、単なるいびきとは異なり、睡眠中に呼吸が繰り返し停止することで体にさまざまな影響を及ぼす病気です。多くの方が気付かずに放置してしまい、日中の強い眠気や集中力低下、さらには心血管系のトラブルなど深刻な健康リスクを引き起こすこともあります。

特に「いびき」や「昼間の眠気」は、睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状として知られていますが、「ただの疲れやストレスによるもの」と誤解されやすく、早期発見が難しいのが現状です。実際に、こうした症状を放置した結果、生活の質が大きく低下したり、生活習慣病の悪化に繋がった患者様も少なくありません。

本記事では、睡眠時無呼吸症候群の症状について幅広く解説し、いびきや昼間の眠気をはじめとした症状の見分け方、関連する健康リスク、自己診断のポイント、そして治療法に至るまで、専門的な知識をわかりやすくお伝えします。皆様が自身の症状に気づき、適切な対応を行うための手助けとなる情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

睡眠時無呼吸症候群の症状は多岐にわたるため、正しい知識を持つことは健康維持に欠かせません。早めの診断と治療で、快適な睡眠と日中の活力を取り戻しましょう。詳しくは当サイトのスリープメディカルクリニック公式サイトでも情報を提供していますので、ぜひご確認ください。

睡眠時無呼吸症候群とは?基礎知識と症状の全体像

この章では、睡眠時無呼吸症候群の基礎的な定義や発症メカニズム、代表的な症状について全体像をつかんでいただきます。患者様が自身の症状を正しく理解し、早期発見・治療の重要性に気づくための第一歩です。

睡眠時無呼吸症候群の定義と発症メカニズム

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に気道が繰り返し塞がれ、呼吸が一時的に停止または減少する状態を指します。この無呼吸状態が断続的に起こるため、睡眠の質が大きく低下し、多くの健康リスクをもたらします。

具体的には、咽頭の筋肉の弛緩や肥満による気道の狭窄が主な原因で、気道が閉塞すると空気の通りが遮断されます。このため、血中の酸素濃度が低下し、身体が酸欠状態に陥ります。脳は酸素不足を感知すると覚醒反応を引き起こし、呼吸を再開しようとしますが、この過程が何度も起こることで、浅く断続的な眠りが続きます。

このメカニズムにより、患者様は十分な深い睡眠をとることが難しくなり、日中の強い眠気や疲労感が現れるのです。無呼吸の回数や時間が長いほど症状は重くなり、健康への影響も深刻化します。

睡眠時無呼吸症候群は大きく分けて、閉塞性、中枢性、混合性の3タイプがありますが、患者様のほとんどは閉塞性睡眠時無呼吸症候群で、気道の物理的な狭窄や閉塞が原因です。

なぜ症状の早期発見が重要なのか

睡眠時無呼吸症候群の症状は、日常生活で見逃されがちです。しかし、放置すると高血圧、心臓病、糖尿病などの重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。早期に症状を認識し、適切な診断や治療を受けることは、これら健康リスクの予防に直結します。

例えば、酸素不足が続くことで心臓には過剰な負担がかかり、心筋梗塞や不整脈を発症する可能性があります。また、断続的な覚醒は自律神経の乱れを招き、血圧の異常上昇や代謝異常の誘因となります。さらに、昼間の強い眠気は、交通事故や労働災害の原因にもなりうるため、単なる「眠さ」と軽視せずに症状の早期発見が必要です。

実際に、患者様の中にはご家族からの指摘で初めて異常に気づくケースも多く見受けられます。自己判断が難しい場合は、睡眠環境の観察や簡単なチェックリストを活用し、専門医の診断を早めに受けることが推奨されます。

代表的な症状の一覧と特徴(いびき、昼間の眠気など)

睡眠時無呼吸症候群の主要な症状には以下のようなものがあります。これらはいずれも患者様の日常生活に影響を与えやすく、早期の対処が重要です。

  • いびき:単なるいびきとは異なり、断続的に大きないびきをかき、呼吸が止まることもあります。特に無呼吸の直前にかく強いいびきは症状のサインです。
  • 昼間の強い眠気:夜間の睡眠の質が低くなるため、日中に耐え難い眠気が襲います。運転中や仕事中の居眠りは非常に危険です。
  • 集中力の低下や疲労感:慢性的な睡眠障害により脳機能が低下し、記憶力や判断力も落ちることがあります。
  • 夜間の頻尿:何度も夜中にトイレに起きる症状も見られ、これも睡眠妨害の一因です。
  • 頭痛:朝起きたときに頭が重い、痛みがある患者様も多く、これは酸素不足や睡眠障害に起因しています。

これらの症状は単独で現れることもあれば、複数重なって出ることもあります。特に、「いびき」と「昼間の眠気」のセットは睡眠時無呼吸症候群を疑う重要な手がかりとなるため、普段からご自身やご家族の変化に注意を払うことが重要です。

いびきの特徴と睡眠時無呼吸症候群の関連性

この章では、「いびき」という症状に焦点をあて、その種類や特徴、睡眠時無呼吸症候群との関わりについて詳しく解説します。患者様が適切なサインを見逃さず、専門的な対応を受けるための知識を深めていただきます。

いびきとは何か?正常ないびきとの違い

いびきは、睡眠中に気道を空気が通過する際に生じる振動音です。誰にでも程度の差はあるものの、正常な範囲のいびきも存在します。たとえば、疲労や飲酒後に一時的にかくいびきは一般的です。

しかし、睡眠時無呼吸症候群に伴ういびきは特徴的な違いがあります。無呼吸症候群のいびきは大きな音で断続的に発生し、その後に突然呼吸が停止することが繰り返されるため、正常ないびきとは区別できます。

また、正常ないびきは比較的均一で一定のリズムですが、疾患関連のいびきは波打つような音が特徴で、時折息を止めてから深呼吸をするようなパターンもみられます。さらに、いびきをかく本人は自覚が乏しいことが多いため、家族やパートナーからの指摘が早期発見のカギとなります。

睡眠時無呼吸症候群のいびきの特徴

睡眠時無呼吸症候群の患者様が示すいびきの特徴は、次のような点が挙げられます。

  • 非常に大きな音であり、周囲の人を驚かせることが多い
  • いびきの途中で呼吸が途切れ、数秒から数十秒の無呼吸状態が起きる
  • 呼吸が止まった後に「ガーっ」と息継ぎをするような音を伴う
  • 睡眠中に何度もこのパターンが繰り返されるため、断続的に数分おきに気道が開閉している

このようないびきは、気道の閉塞により空気の流れが妨げられて起こります。特に肥満や加齢、顎の形状などの身体的要因が影響しており、症状が進行すると夜間の呼吸障害が増加し、睡眠の質はさらに悪化します。

患者様がいびきを疑われる場合は、その特徴を注意深く観察し、単なる環境要因ではないか確認することが大切です。医学的には睡眠中の呼吸状態を測定する検査(ポリソムノグラフィ)が行われ、正確な診断につながります。

いびきが示す危険サインの見分け方

いびきをかく全ての方が睡眠時無呼吸症候群であるわけではありませんが、以下の危険サインがある場合は専門医の受診が必要とされます。

  • 呼吸の停止や息が詰まるような音がある:家族による観察で、呼吸が数秒間止まった後に大きく息を吸う様子が確認される場合
  • 持続的かつ大きないびき:以前よりも大きく頻繁ないびきをかき、夜間に目が覚めることが増えた場合
  • 日中の強い眠気を伴う:いびきとセットで昼間の眠気が顕著な場合は睡眠の質の低下を示唆します
  • 集中力の低下や記憶力減退がみられる:睡眠障害が脳機能に影響を与えている可能性があります
  • 高血圧や心臓病の既往がある:これらの持病をもつ患者様は特にいびきの重症度を注意深く評価する必要があります

これらのサインは患者様の健康状態を見極める上で重要な指標です。自己判断が難しい場合は、睡眠専門外来などで客観的な検査を受けることをおすすめします。専門医の診断により、必要な治療法が提案されることで症状や健康リスクの改善につながります。

昼間の眠気とその他の症状の詳細解説

ここでは、睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる昼間の眠気や、その他に見られる典型的な症状について詳しく説明します。患者様が日常生活で感じる不調の原因を理解し、適切な対応策を考えるきっかけとしてください。

昼間の眠気が引き起こす仕事や生活での影響

睡眠時無呼吸症候群の患者様にとって、最も日常生活に大きな影響を及ぼす症状の一つが昼間の強い眠気です。夜間に充分な深い睡眠がとれていないため、日中に集中力が欠け、突然眠気に襲われることがあります。

職場では、会議中や運転中、機械操作など注意力を要する場面での居眠りが事故やミスのリスクを高めるため深刻です。実際に、睡眠時無呼吸症候群患者様が原因と疑われる交通事故が複数報告されています。

また、家庭生活においても、子育て中や日常の家事を行う際に眠気が強くなることで、生活の質が大きく低下します。これらは患者様本人だけでなく周囲の人々の安全にも関わる問題となるため、眠気の症状は放置せず、医療機関に相談することが望ましいです。

なお、このようなお悩みに対し、スリープメディカルクリニックでは、切らずに気道を広げるレーザー治療により、睡眠の質を改善するサポートを行っています。日中の眠気や集中力の低下にお困りの患者様からも、高い満足度をいただいています。

日中の集中力低下や疲労感の原因

昼間の眠気と並び、集中力の低下や慢性的な疲労感も睡眠時無呼吸症候群ではよく見られる症状です。これらは断続的な無呼吸や浅い睡眠が繰り返されることにより、脳の休息が妨げられるために起こります。

患者様は「眠っているはずなのに疲れが取れない」と感じることが多く、仕事のパフォーマンスや学業成績に影響が出ることもあります。さらに、感情面でもイライラや抑うつ状態を生じやすくなり、精神的な健康にまで波及することが知られています。

※これらの症状については、当クリニックのコラム『「いびき」で疲れが取れない?その原因と医師が教える対策法』で詳しく解説しています。

監修医
木村真聡

このような症状は、自覚症状として見逃されがちなものの、生活の質を著しく低下させるため注意が必要です。睡眠の質を改善することでこれらの症状も緩和されるケースが多いため、睡眠障害の早期治療が求められます。

他に見られる典型的な症状(頭痛、夜間の頻尿など)

睡眠時無呼吸症候群の他の代表的な症状には、頭痛や夜間の頻尿なども含まれます。これらの自覚症状は患者様によって異なりますが、無視できない重要なサインです。

頭痛は、特に朝起きた直後に感じることが多く、睡眠中の酸素不足や血流障害が原因と考えられています。睡眠の質が改善されることで緩和される場合が多いのが特徴です。

夜間の頻尿も睡眠時無呼吸症候群でよく報告される症状です。頻尿は睡眠の中断を招き、結果的に日中の眠気や疲労の悪循環をもたらします。これは無呼吸による交感神経の興奮により尿生成が増加する影響とされています。

その他には、喉の渇きや口の乾燥、睡眠中の窒息感や喉の違和感などの症状も認められます。これらはしばしば放置されやすいものの、患者様の生活に支障をきたすため気づいた時点での専門医の相談が重要です。

これまで挙げた症状群を複合的に捉え、生活の質を落とさないために適切な診断と治療を受けることが患者様の健康維持に不可欠といえます。

睡眠時無呼吸症候群がもたらす健康リスクとは?

睡眠時無呼吸症候群は単なる睡眠障害にとどまらず、さまざまな健康リスクを引き起こします。患者様の生活の質を低下させるだけでなく、命に関わる重篤な病気の原因ともなるため、早期の理解と対策が不可欠です。

心血管疾患(高血圧・心筋梗塞等)との関連

睡眠時無呼吸症候群は、慢性的な酸素不足や頻繁な覚醒を繰り返すことで交感神経が過剰に刺激されます。これが血管の収縮や心拍数の増加をもたらし、長期的には高血圧症の発症リスクを高めます。日本高血圧学会の報告によると、無呼吸症候群を合併している高血圧患者様は、そうでない患者様に比べて心血管イベントの発生率が約2倍になるとのことです。

さらに、無呼吸による酸素飽和度の低下が繰り返されることで心筋への負担が増大し、心筋梗塞や心不全、心房細動といった不整脈のリスクが上昇します。たとえば、睡眠時無呼吸症候群を治療せずに放置した患者様では、心筋梗塞を含む重篤な心疾患の発症率が顕著に高まることが確認されており、これが生活の質の悪化や死亡リスクの上昇につながります。

実例として、ある50代男性の患者様は、強いいびきと昼間の激しい眠気に気付かず数年放置しましたが、心筋梗塞のリスク評価時に無呼吸症候群が判明し、適切な治療を開始したケースがあります。このケースでは早期にCPAP療法を導入したことで血圧が安定し、心臓イベントの再発リスクが大幅に低下しました。

糖尿病など代謝疾患リスクの上昇

睡眠時無呼吸症候群は代謝にも悪影響を及ぼします。特に糖尿病との関連性は多くの研究で指摘されており、無呼吸症状がある患者様はインスリン抵抗性が高まりやすい傾向があります。

その背景には睡眠障害によるホルモンバランスの乱れ、ストレスホルモンの増加、そして体内の慢性的な炎症反応の亢進が挙げられます。これにより、血糖値のコントロールが悪化し、糖尿病の発症や悪化リスクが上昇するのです。

例えば、無呼吸症候群の診断を受けた40代女性患者様は、糖尿病の既往がなかったにも関わらず、睡眠の質の改善後に血糖値が正常化したというケースもあります。これにより、適切な治療が代謝機能にまで好影響をもたらすことが分かります。

加えて、肥満は無呼吸症候群と糖尿病の共通リスクファクターであるため、両者の病態は相互に悪化しやすい特徴があります。患者様の生活習慣改善が不可欠であることを理解しておきましょう。

早期発見と放置した場合の重篤化リスク

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、上記の心血管疾患や代謝疾患だけでなく、認知機能の低下やうつ症状など精神面への悪影響も生じます。慢性的な酸素不足は脳機能にダメージを与え、記憶力の減退や注意力散漫、判断力の低下を引き起こすことが報告されています。

また、無呼吸による夜間の頻回な覚醒は睡眠の質を著しく悪化させ、その結果、慢性的な疲労感や日中の過度な眠気を助長し、交通事故や労働災害のリスクを高めます。製造業や運転手、機械操作を要する職業の患者様にとって特に注意が必要です。

さらに、重症例では急死のリスクもあると言われており、世界保健機関(WHO)の報告によると、無治療の睡眠時無呼吸症候群患者様は一般人口に比べて死亡率が数倍高いケースも報告されています。

睡眠時無呼吸症候群のリスク要因や症状の詳細については、医療機器メーカーResMedの情報も参考になります。

こうしたリスクを未然に防ぐためにも、早期に適切な治療に取り組むことが重要です。なお、当サイトを運営するスリープメディカルクリニックでは、睡眠中の喉の閉塞を緩和するレーザー治療を自由診療にて提供しております。検査後の治療選択にお悩みの方や、保険治療が合わなかった患者様にも、新たな選択肢としてご利用いただいております。

効果的な自己診断方法と治療法まとめ

睡眠時無呼吸症候群の症状に気づき、適切な治療へつなげることは患者様の健康維持に欠かせません。ここでは、ご家庭でも実践できる自己診断のポイントから最新治療まで、具体的に解説します。

簡単にできる自己診断チェックリスト紹介

まずは自己診断の基本として、以下の項目をチェックしてみてください。これらは睡眠時無呼吸症候群を疑う際の重要な指標となります。

  • 夜間に大きないびきをかいていると家族やパートナーから指摘される
  • 睡眠中に無呼吸や呼吸の止まる状態が見られるとの指摘がある
  • 日中に異常な眠気や疲労感を感じる
  • 朝起きたときに強い頭痛や喉の渇きを感じることが多い
  • 集中力の低下や記憶力の低下を自覚する
  • 夜間に何度もトイレに起きることが頻繁である

これらの症状のうち複数に該当する場合は、早めに専門医の診察を受けることが推奨されます。特に家族からの指摘は客観的な重要な情報ですので、コミュニケーションを大切にしましょう。

また、最近はスマートフォンのアプリやウェアラブルデバイスで簡易的な睡眠モニタリングができるものもあります。これらを利用することで自分の睡眠状態を客観的に把握しやすくなり、自己診断に役立てることが可能です。

病院での診断方法と検査内容(ポリソムノグラフィなど)

病院での診断は主に睡眠検査(ポリソムノグラフィ:PSG)に基づいて行われます。PSGは脳波や心拍数、呼吸状態、酸素飽和度、筋電図などを一晩かけて詳しく記録することで、無呼吸の有無と重症度を正確に評価します。

近年では、自宅でできる簡易睡眠検査キットも普及しており、通院の負担軽減に貢献しています。これらの検査で得られたデータにより、専門医が患者様一人ひとりに最適な治療法を提案します。

加えて、詳しい問診や身体検査、場合によっては耳鼻咽喉科での気道評価や、肥満度の測定も重要です。全身状態を総合的に判断し、合併症の有無も確認されます。

比較的新しい診断技術として、自動解析プログラムを用いた診断支援システムもあり、検査結果の精度・効率向上に役立っています。これにより、専門医の診断サポートだけでなく早期発見の可能性も高まっています。

最新の治療法解説(CPAP療法、外科手術など)

睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療法はCPAP療法(持続的気道陽圧療法)です。CPAP装置は睡眠中に気道が閉塞しないよう空気の圧力を一定に維持し、気道を開いた状態に保つことでいびきの軽減や無呼吸の改善を図ります。

CPAP療法は高い効果を示し、多くの患者様で血圧の正常化や日中の眠気の改善が見られます。ただし、装着感や機器の取り扱いに慣れるまでに時間がかかることもあるため、専門スタッフによる指導とフォローが重要です。

外科的治療も選択肢の一つとしてあります。例えば、口蓋垂の切除や軟口蓋形成術、下顎前方移動術などが体格や症状に応じて検討されます。これらは主に造気道の物理的狭窄を解消する目的で行われ、特にCPAP療法が困難な患者様に有効です。

最近では、舌根部の刺激装置や低侵襲な気道拡大手術も開発されており、患者様の負担軽減と治療効果の両立を目指しています。加えて、肥満が原因の一つと考えられる場合は、減量プログラムや食事・運動指導も積極的に導入されています。

治療開始後は定期的なフォローアップが不可欠で、治療効果の評価と副作用、生活状況の変化を踏まえた再調整が行われます。専門クリニックとの連携により、患者様のQOL向上を最大限に図ることが求められます。

日常生活でできるセルフケアと予防法

治療と並行して重要となるのが、生活習慣の見直しによるセルフケアです。まず、体重管理は睡眠時無呼吸症候群の改善に直結します。体重を5〜10%減らすだけでも症状が大幅に軽減するケースが報告されています。

また、寝る姿勢の工夫として仰向けを避け、横向き寝を推奨することも効果的です。仰向けは舌や軟口蓋が重力で気道をふさぎやすく、症状悪化の一因となるためです。また、飲酒や睡眠薬、鎮静剤の服用は気道弾性低下を招くため控えるべきです。

規則的な睡眠時間の確保や十分な睡眠環境の整備も大切で、安定した睡眠リズムの構築は睡眠の質を向上させます。加えて、喫煙は気道粘膜の炎症を悪化させるので、禁煙が推奨されています。

これらのセルフケアによって症状の緩和が期待できる一方で、自己判断のみで治療を中断したり過信したりすると症状が悪化する可能性があるため、必ず専門医との連携を保ちながら行いましょう。

早期受診のメリットと専門医の見つけ方

睡眠時無呼吸症候群は早期に適切な診断と治療を開始するほど健康被害の予防につながります。早期受診により心血管疾患や糖尿病などの合併症リスクを抑え、日常生活の質が向上することが期待されます。

専門医は日本睡眠学会が認定する睡眠医療認定医を中心に、耳鼻咽喉科、呼吸器内科、循環器内科の医師が担当します。専門クリニックや大学病院の睡眠外来の情報は厚生労働省や日本睡眠学会の公式サイトで公開されていることが多く、ウェブで簡単に検索できます。

かかりつけ医に相談し、状況に応じて専門医への紹介を受けるのも有効です。地域によっては電話相談窓口や初期相談センターも設置されているため、気軽に問い合わせてみることをおすすめします。

受診の際は、いびきの有無や昼間の眠気、生活習慣などの詳細な情報を伝えることがスムーズな診断につながります。ご家族の協力も得て、可能な限り具体的な状況を医師に共有しましょう。

スリープメディカルクリニックのレーザー治療の特長

スリープメディカルクリニックは、いびき治療に特化した自由診療専門のクリニックです。喉の構造に起因するいびき・無呼吸にお悩みの方に対して、独自に開発したレーザー治療「スノアレーズ」を中心に、患者様一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。

「スノアレーズ」は、喉の軟口蓋や口蓋垂にレーザーを照射し、組織を引き締めて気道を広げることで、いびきや無呼吸の改善を目指す治療法です。切開を伴わないため、痛みや腫れが少なく、ダウンタイムもほとんどありません。治療時間は約15分と短く、忙しい方でも受けやすいのが特徴です。

CPAP療法やマウスピース治療では効果を実感できなかった方や、継続が難しかった方にも、身体への負担が少ない治療法として注目されており、新たな選択肢として選ばれています

治療費用は自由診療となりますが、初回トライアル21,780円(税込)から始められ、回数に応じたプランもご用意しております。詳細は、スリープメディカルクリニック公式サイトをご覧ください。

まとめ:睡眠時無呼吸症候群の症状理解と行動指針

ここまで睡眠時無呼吸症候群の症状や治療法について詳しく見てきました。この章では、それらの情報をふまえて、健康を守るために今できる具体的な行動を整理し、明日からすぐに実践できるポイントをまとめます。

重大な健康リスクに備えた早期対応の重要性

睡眠時無呼吸症候群は、単なる「いびき」や「眠気」の問題にとどまらず、高血圧や心筋梗塞、糖尿病など命に関わる疾患の引き金となる可能性があります。そのため、これらの症状に対する早期対応が極めて重要です。

特に、家族から「夜中に呼吸が止まっていた」と指摘された場合や、日中に異常な眠気や集中力低下が続くようであれば、ただの疲れと自己判断せず、すぐに医療機関に相談することが勧められます。

実際、多くの重症患者が早期に専門医の診察を受けることで、生活の質を大きく改善し、心疾患の発症率を下げられたという報告もあります。初期段階での気づきと行動が、将来のリスク軽減につながるのです。

健康的な睡眠確保のためにできること

治療と並行して、日常生活でのセルフケアも健康的な睡眠を確保するために不可欠です。たとえば、次のような習慣を意識することで、症状の緩和や予防が期待できます:

  • 横向き寝を心がける:仰向け寝は気道がふさがれやすくなるため、横向き寝が推奨されます。
  • 体重管理:5〜10%の減量でも症状が軽減されたという報告があります。
  • 飲酒や喫煙を控える:これらは気道機能を低下させ、症状を悪化させる要因となります。
  • 規則正しい睡眠リズムの維持:毎日の就寝・起床時間を一定に保つことで、睡眠の質が向上します。

また、CPAP療法やマウスピースなどの治療と併用することで、これらの生活改善の効果がより高まることも分かっています。生活習慣の見直しは、長期的な健康維持において強力な武器となります。

継続的な経過観察と専門医との連携

一度治療を始めたら、途中でやめずに継続的な経過観察を行うことが大切です。CPAP療法などは継続してこそ効果が出やすく、定期的な診察やモニタリングによって、治療効果の評価と必要な調整が可能になります。

また、症状の変化や新たな合併症の兆候を早期に把握するためにも、専門医との連携を保ち続けることが欠かせません。特に睡眠外来や呼吸器内科などの専門医は、最新の知見と技術をもとに、個々の患者に最適な対応を提案してくれます。

自己判断での治療中断は危険を伴うため、どんな些細な変化でも医師に相談し、必要な検査や処置を受けるようにしましょう。定期的な受診は、あなたの未来の健康への投資です。

監修医
木村真聡
監修医
木村真聡

大阪大学医学部を卒業後、大学病院や一般病院での臨床経験を経てレーザー治療を中心に専門性を磨き、日本レーザー医学会認定医1種や日本抗加齢医学会専門医の資格を取得。その豊富な実績が評価され、某大手クリニックで総院長を務めるなど、10年以上にわたり医療の最前線で活躍しています。また、著書『医師が教える最強のメンズ美容ハック』(幻冬舎)などを通じて、レーザー治療や健康管理に関する情報を積極的に発信。現在は、その長年の知見と技術力を活かし、いびきのレーザー治療クリニックを監修し、患者一人ひとりの悩みに寄り添った安全かつ効果的な治療を提供しています。

ご予約はこちらから

ご予約はこちらからお願いします。
その他いびきに関するご相談、ご不明点やご質問がありましたら、
いつでもお気軽にご連絡ください。専門のスタッフが丁寧にお答えします。
当院のホームページは、厚生労働省より2018年6月に施行された「医療広告ガイドライン」 を遵守し、
医師監修のもと作成しております。
今後も皆様に正しい情報をお届けできるよう尽力いたします。