いびきと肥満の関係|痩せたら本当にいびきは治るのか徹底解説
「いびきと肥満は関係あるの?」 「痩せたらいびきは本当に治るの?」 「太っていないのにいびきをかくのはなぜ?」 ──こうした疑問を抱えてこの記事にたどり着いた方は多いのではないでしょうか。
いびきは単なる“睡眠中の騒音”ではなく、睡眠の質を下げ、日中の強い眠気・頭痛・集中力の低下を招くだけでなく、将来的には高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることが知られています。特に肥満といびきには深い関係があり、当院でも「太ってからいびきが悪化した」「体重を落としたらいびきが軽くなった」といったご相談を数多く受けます。
一方で、標準体重ややせ型の方でも強いいびきをかくケースは少なくありません。その場合、骨格や鼻づまり、扁桃腺の大きさ、加齢による筋力低下など、肥満以外の原因が隠れていることがあります。
本記事では、睡眠専門医の立場から、いびきと肥満がどう関係しているのかを医学的に解説しつつ、「痩せたらいびき治った」はどこまで本当なのかを詳しく紹介します。また、肥満じゃないのにいびきをかく原因や、自宅でできるセルフケア、市販グッズ、そして医療機関で受けられる治療まで、段階ごとにわかりやすくまとめました。
あなたのいびきの原因は必ずしも一つではありません。この記事を通して、ご自身の悩みに最も近い原因や改善方法を見つけていただければ幸いです。
なぜ肥満でいびきをかくのか?医学的メカニズム

肥満によって「いびきが悪化する」「急に無呼吸が増えた」という相談は非常に多く、実際に体重の増加が気道の狭窄につながることは医学的にも明確です。特に首回りや舌の根元、腹部についた脂肪は睡眠中の呼吸に大きく影響し、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めます。
ここでは、肥満といびきの関係を正しく理解するために、気道がどのように圧迫されるのか、体のどの部分の脂肪が影響しているのか、そして放置した場合の健康リスクについて専門医の視点から解説します。
まずは「なぜ肥満でいびきが起こるのか?」の根本を一緒に見ていきましょう。
肥満といびきの深い関係
いびきは、睡眠中に空気の通り道である「気道」が狭くなり、空気が勢いよく通過することで周囲の粘膜や軟らかい組織が振動して起こる音です。特に肥満の方では、首回りや喉の周囲、舌の根元、さらには腹部の脂肪などが影響し、気道が狭くなりやすい状態にあります。
肥満傾向が強くなるほど、いびきや睡眠時無呼吸症候群の頻度が増えることが、多くの疫学研究で示されています。肥満は単に体重が重いというだけでなく、「どこに脂肪がついているか」が重要で、首回りや内臓脂肪が多いほど、いびきのリスクは高くなります。
なお、いびきの原因は肥満だけではありません。詳しくは、以下の記事も参考になります。
👉 いびきの原因を完全解説!セルフ対策と専門治療
肥満でいびきをかく3つのメカニズム
肥満によるいびき悪化には、主に次の3つのメカニズムがあります。
メカニズム1:首周りの脂肪が気道を圧迫
体重が増えると、首回りにも脂肪がつきやすくなります。首の周囲に脂肪がつくと、気道を取り囲む軟らかい組織が厚くなり、その分だけ気道が狭くなります。仰向け寝では重力の影響も加わり、さらに気道がつぶれやすくなります。
メカニズム2:舌の根元(舌根部)の脂肪が気道を狭くする
肥満の方では、舌そのものにも脂肪がつきやすくなります。舌が厚く重くなると、仰向けで寝たときに舌の根元が喉の奥に落ち込み、気道を塞ぎやすくなります。その結果、いびきだけでなく、睡眠中の無呼吸・低呼吸につながることがあります。
メカニズム3:腹部の脂肪が横隔膜を圧迫し、呼吸が浅くなる
内臓脂肪が増えると、お腹の中の圧力が高まり、呼吸の要である横隔膜が上に押し上げられます。その結果、肺がしっかり膨らみにくくなり、浅い呼吸になりがちです。浅い呼吸と気道の狭さが重なると、いびきが悪化し、睡眠時無呼吸症候群にもつながります。

肥満といびきが招く悪循環と健康リスク
肥満といびきは、次のような悪循環をつくりやすいことが知られています。
肥満 → 気道が狭くなる → いびき・無呼吸が悪化 → 睡眠の質が低下 → 日中の活動量が減る → さらに太りやすくなる → いびきが悪化

この悪循環が続くと、高血圧・糖尿病・脂質異常症・心筋梗塞・脳卒中などの生活習慣病リスクが上がることが報告されています。
また、ストレスや疲労、加齢、飲酒などの要素が重なることで、いびきがより悪化するケースもあります。複数の要因が折り重なっている場合は、原因を一つずつ丁寧に整理していくことが大切です。
以下の記事も参考になりますので、是非ご覧ください。
👉 疲れているといびきをかく理由とは?改善法と危険なサイン
👉 いびきとストレスの関係|自分のいびき・パートナーのいびきを解決
「痩せたらいびきが治った」は本当?

いびきと肥満の関係を調べている方の中で、最も多い疑問の一つが「痩せたらいびきは治るのか?」というものです。実際、体重の増減によっていびきの大きさや頻度が変わったという声は少なくありません。
これは、いびきの主な原因の一つが“気道の狭さ”にあるためです。首回りや舌の付け根につく脂肪が減ると気道が広がり、いびきが軽減するケースが比較的よく見られます。
ただし「痩せれば必ずいびきが治る」というわけではなく、改善の度合いには個人差があります。そこで本章では、どれくらいの減量でどんな変化が起こり得るのか、そして首回りが細くなるとなぜいびき改善につながりやすいのかを詳しく解説します。
一般的によく見られる改善例
ここでは、体重減少によりいびきがどのように変化し得るかをわかりやすく示すため、医学的に一般的とされる傾向をもとに作成した架空のモデルケースを紹介します。実在の症例ではありませんが、「どれくらい痩せると、どの程度変化が期待できるのか」をイメージする参考としてご覧ください。
なお、肥満と睡眠時無呼吸症候群の関係については、厚生労働省の資料でも「適正体重を維持することが、睡眠時無呼吸の予防のために重要」と報告されています(厚生労働省『健康づくりのための睡眠指針2014』)。
◆ケースA:40代男性(175cm)
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 体重 | 95kg | 85kg |
| BMI | 31.0 | 27.8 |
| 首回り | 42cm | 38cm |
| 期間 | 約6ヶ月 | |
| 減量方法 | 糖質控えめの食事+1日30分のウォーキング | |
| いびきの変化 | 隣の部屋まで響いていたいびきが激減し、朝の頭痛が改善 | |
◆ケースB:50代女性(160cm)
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 体重 | 72kg | 65kg |
| BMI | 28.1 | 25.4 |
| 首回り | 37cm | 34cm |
| 期間 | 約8ヶ月 | |
| 減量方法 | 和食中心の食事+週3回のヨガ | |
| いびきの変化 | 家族から「いびきが小さくなった」と言われ、夜間の途中覚醒が減少 | |
◆ケースC:30代男性(170cm)
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 体重 | 88kg | 78kg |
| BMI | 30.4 | 27.0 |
| 首回り | 41cm | 37cm |
| 期間 | 約5ヶ月 | |
| 減量方法 | 筋トレ+有酸素運動(週4回) | |
| いびきの変化 | 睡眠アプリで計測したいびき回数が約3分の1に減少 | |
このように、「肥満がいびきの原因の一部になっているタイプ」の方は、体重を減らすことでいびきが軽減したり、睡眠時無呼吸症候群のスコアが改善したりするケースが少なくありません。一方で、骨格・鼻腔の形・扁桃肥大など、肥満以外の要因が大きく関係している場合は、必ずしもいびきが完全になくなるわけではありません。
何キロ痩せればいびきは改善する?
一般的には、現在の体重の5〜10%の減量で、いびきや睡眠時無呼吸症候群の指標が改善する可能性が高いとされています。体重80kgなら4〜8kgの減量でも変化が期待できます。
もちろん、いびきの原因や肥満の程度によって必要な減量幅は変わります。高度肥満では大きな減量が必要なこともありますし、軽度の肥満なら数キロの減量でも変化がわかる方もいます。
また、体重だけでなく「首回りがどれだけ細くなったか」がとても重要です。気道狭窄と肥満の関係については、日本呼吸器学会が「首まわりの脂肪沈着が気道を狭くさせる」と説明しています(日本呼吸器学会)。
ダイエット時は、体重と一緒に首回りのサイズも測っておくと、変化が見えやすくおすすめです。
首回りを細くする「首痩せダイエット」の具体的な方法
いびき対策としては全身の体重を減らすことが基本ですが、とくに「首回り」の筋肉と脂肪を引き締めることは、気道確保に直結します。ここでは、首だけでなく舌や顎まわりも含めたいびき改善向けのセルフトレーニングをまとめて紹介します。
◆首のストレッチ
血流改善、むくみ軽減に効果的です。
・首を前後左右にゆっくり倒す(各10秒×3セット)
・首をゆっくり大きく回す(左右10回ずつ)
◆舌のトレーニング
喉奥の筋肉を鍛え、舌が落ち込みにくくなります。
・舌を前へ突き出す(10秒×3セット)
・舌で上あごを押す(10秒×3セット)
・舌で左右の頬を内側から押す(10秒×3セット)
舌トレーニングの詳細や舌根沈下との関係は、こちらの記事で解説しています。
👉 いびきに効く舌トレーニングの方法
◆顎・口まわりのエクササイズ
気道後方のスペースが広がりやすくなります。
・大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」と発音(各5秒×3セット)
・下顎を前に突き出して10秒キープ(×3セット)
◆首痩せに効果的な食事
・塩分を控えてむくみを予防
・タンパク質をしっかり摂る
・水分を十分に摂って代謝を維持する
首は部分痩せしにくい部位ですが、全身のダイエットと併用することでサイズダウンが期待できます。首回りが細くなると気道が広がり、いびきの改善にもつながりやすくなります。
「肥満じゃないのに、いびきをかく」のはなぜ?

「太っていないのに、いびきをかくのが不思議…」 「健康診断では痩せ型なのに、家族からいびきがうるさいと言われる」 こうしたお悩みを持つ方は実は少なくありません。
一般的にいびきは“肥満の人がかくもの”というイメージがありますが、標準体重や痩せ型でもいびきをかく人は一定数存在します。その場合、原因は肥満以外の部分──顎の骨格、鼻の通り、扁桃腺、筋力の低下、生活習慣など──が影響していることが多いのです。
ここでは、「肥満じゃないのにいびきが出る理由」をわかりやすく解説します。「太ってないのにいびきをかくのはおかしい?」という不安を持っている方は、この章を読み進めることで原因の“ヒント”が見つかるはずです。
標準体重でもいびきをかく人は珍しくない
「BMIが普通なのにいびきをかく」という相談は非常に多く、これは決して珍しいことではありません。実際、睡眠時無呼吸症候群は肥満の方に多いものの、肥満でない患者様も一定数いらっしゃいます。
つまり、いびき=肥満が原因というのは半分正しく、半分誤解です。標準体重でも、気道を狭くする要因があれば、いびきが起こる可能性は十分にあります。
肥満ではない人がいびきをかく5つの原因
肥満ではない人のいびきには、次のような原因が隠れていることがあります。
● 顎の骨格(小下顎症・下顎後退症)
下あごが小さい、もしくは後退している場合、喉の奥のスペースがもともと狭く、睡眠中に気道が塞がれやすくなります。痩せ型なのに強いいびきをかく方の典型的なパターンです。
● 扁桃腺肥大
扁桃腺が大きいと、喉のスペースを物理的に塞いでしまい、気道が狭くなります。子どもに多い原因ですが、大人でも扁桃腺肥大がいびきや無呼吸の原因になっているケースは少なくありません。
扁桃腺肥大については以下の記事も参考になります。
👉 扁桃腺肥大といびきの関係
● 鼻づまり・鼻炎・鼻中隔弯曲症
鼻が慢性的に詰まっていると鼻呼吸ができず、口呼吸になりやすくなります。口呼吸になると舌が喉の奥に落ち込み、気道を塞いでいびきや無呼吸を引き起こします。
● 加齢による筋力低下
年齢とともに喉まわりの筋肉が弱くなり、睡眠中に気道がつぶれやすくなります。特に40代以降は、痩せていてもいびきが増える傾向があります。
● 飲酒や睡眠薬の影響
アルコールと一部の睡眠薬には“筋肉をゆるめる作用”があります。寝る前にお酒を飲んだ日は、普段いびきをかかない人でも大きないびきをかくことがあります。
「隠れ肥満」の可能性もチェック
見た目は痩せ型でも、体脂肪率が高い「隠れ肥満」である場合、いびきの原因になっていることがあります。特に内臓脂肪が多いと、横隔膜の動きが制限され、浅い呼吸になり、いびきの悪化につながります。
以下の項目に当てはまる方は、隠れ肥満の可能性があります。
- 体重は標準でもお腹だけぽっこりしている
- 体脂肪率が高め(男性20%以上、女性30%以上が目安)
- 健康診断で血糖値・血圧・コレステロールが高め
気になる場合は、体組成計で体脂肪を測ったり、生活習慣を見直したりすることが重要です。
なお、次の章で紹介するセルフケアは取り入れやすく、いびきの改善に役立つ場合があります。ぜひ続けてチェックしてみてください。
今日からできる!いびき改善のためのセルフケアと市販グッズ

「まずは自分でできることから始めたい」「病院に行く前に、手軽に試せる方法はない?」 そんな方のために、この章ではいびき改善に役立つ“即効性のあるセルフケア”と“市販グッズ”をまとめました。
いびきの原因は人それぞれですが、生活習慣の見直しや姿勢の調整など、ちょっとした工夫で改善するケースは多くあります。また、市販グッズは軽度のいびきに対して一定のサポート効果が期待できます。
ただし、市販品はあくまで「補助的な対策」であり、根本原因(気道の狭さ・鼻づまり・骨格の問題など)を完全に解決できるわけではありません。特に、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、必ず専門医の診断を受けることが大切です。
その上で、今日から始められる効果的な方法を紹介します。
睡眠の質を高めるセルフケア
いびきを悪化させる「生活習慣」の見直しが重要です。特に肥満傾向がある方や、体重が増えたタイミングでいびきが悪化した方は、次のポイントを意識するだけでも改善が期待できます。
● 寝る前の飲酒を控える
アルコールは喉の筋肉をゆるめ、気道を狭くします。寝る3〜4時間前までで飲酒を止めると効果的です。
● 適度な運動を習慣化する
ウォーキングや軽めの筋トレは、体重管理だけでなく睡眠の質改善にもつながります。
● 睡眠リズムを整える
就寝・起床時間を一定にすることで深い睡眠が得やすくなり、体重増加も防ぎやすくなります。
● ストレス管理を意識する
ストレスが続くと自律神経が乱れ、浅い睡眠やいびきを招きます。リラクゼーション習慣を持つことも大切です。
これらは劇的に変化するものではありませんが、続けることで「いびきの頻度が減る」「軽くなる」と感じる方が多く、健康全般にも良い影響があります。
おすすめの市販グッズ
市販のいびき対策グッズは、軽度のいびきに対して一定の改善効果が期待できます。
● 横向き寝をサポートする枕・抱き枕
仰向けよりも横向きの方が舌が喉に落ち込みにくく、気道が確保しやすくなります。横向き姿勢を維持しやすい専用の枕は、軽度のいびきに有効です。
● 鼻腔拡張テープ
鼻の外側を引き上げて、空気の通りを改善するグッズです。鼻づまりが原因の軽いいびきに向いています。
● 口呼吸防止テープ
寝ている間に口が開きやすい方は、口呼吸によって舌が落ち込み、いびきが悪化する場合があります。口閉じテープは鼻呼吸を促すために役立ちます。
● 下あごを前に出して気道を広げるマウスピース
下あごが後退しやすい方や軽度無呼吸の方に向いている市販マウスピースです。ただし、フィット感は個人差が大きいため、十分な効果が得られないこともあります。
市販グッズのより詳しい比較や選び方は、以下の専門記事で解説しています。
👉 いびき対策グッズおすすめ人気ランキング2025
枕の選び方については、こちらの記事も参考になります。
👉 睡眠時無呼吸症候群に効く枕の選び方とおすすめ5選
なお、市販グッズはあくまで“応急的・軽度向け”の対策であることを理解しておくことが重要です。特に、「息が止まっていると言われる」「日中の眠気が強い」などの症状がある場合は、市販品だけで対処するのは危険です。
医療の力でいびきを根本から改善する方法

セルフケアや市販グッズを試しても改善がみられない場合、また「睡眠中に呼吸が止まっていると言われた」「日中の強い眠気が続く」などの症状がある場合は、医療機関での治療を検討することが大切です。
いびきは“気道が狭くなることで起こる症状”であり、その原因は人によってまったく異なります。生活習慣だけでは改善しないケースでは、喉や鼻の構造、筋肉の緩み、無呼吸の程度などを専門医が評価し、最適な治療法を選ぶ必要があります。
この章では、病院や専門クリニックで行われる代表的な治療方法をわかりやすく解説し、症状に応じた選び方についても詳しく紹介します。
専門クリニックで行う主な治療法
医療機関では、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症度・原因に応じて、次のような治療法を提案します。それぞれ特徴や適応が異なるため、検査を行った上で医師が最適な方法を判断します。
● レーザー治療
軟口蓋(のどちんこ周辺)や口蓋垂の粘膜をレーザーで引き締める治療です。喉のたるみを改善し、気道のスペースを広げることでいびきを軽減します。メスを使わないため負担が少なく、日帰りで行えることが多いのが特徴です。
● CPAP療法
睡眠時無呼吸症候群の標準治療として世界中で行われている方法です。寝ている間に専用マスクを装着し、空気を送り込むことで気道を確保します。中等度〜重度の無呼吸に特に有効です。
● マウスピース療法(スリープスプリント)
下あごを前に出した位置で固定するマウスピースを作製し、気道を広げる治療です。軽症〜中等症のいびき・無呼吸に適しています。歯科医院や専門クリニックで個人の顎に合わせて作製します。
● 外科手術
扁桃腺肥大、口蓋垂の過度なたるみ、鼻中隔のゆがみなど、構造的な問題が原因の場合は手術が選択されることもあります。レーザーでは改善が難しい重度のケースで検討されます。
これらの治療は、症状の原因・重症度・生活スタイルに合わせて組み合わせたり、段階的に行ったりする場合があります。
症状別・重症度別の治療法の選び方
「自分の場合はどの治療法が合うの?」という疑問にお答えするために、症状の程度ごとに一般的な治療の方向性をまとめました。
● 軽度のいびき(無呼吸が少ない)
・生活習慣の見直し(体重管理・寝る姿勢の改善)
・市販グッズの併用
・レーザー治療やマウスピース療法が候補に
● 中等度のいびき・睡眠時無呼吸
・レーザー治療+生活習慣改善
・マウスピース療法
・症状次第でCPAP療法を検討
● 重度の睡眠時無呼吸症候群
・第一選択はCPAP療法
・必要に応じて手術を検討
治療法を正しく選ぶには、まず睡眠検査(簡易検査 or PSG)で呼吸の状態を客観的に把握することが必要です。 「市販グッズだけで何とかしよう」と自己判断してしまうと、症状を見逃し悪化させることがあるため注意が必要です。
また、いびき治療を検討する際は、厚生労働省や日本呼吸器学会などの 公的機関が発信する医学情報を参照することが重要です。 特に睡眠時無呼吸症候群は健康リスクが高く、自己判断の治療は推奨されません。
スリープメディカルクリニックのいびき治療

当院「スリープメディカルクリニック」では、いびきに特化した専門医が症状の原因を丁寧に評価し、お一人おひとりに合わせた治療をご提案しています。ここでは、当院で受けられる主要な治療法と、その特徴・適応について紹介します。
レーザー治療「スノアレーズ」
当院の最新いびきレーザー治療「スノアレーズ」は、喉や口蓋にレーザーを照射し、たるんだ組織を引き締めて形状を整えることで気道を広げ、いびきの改善を目指す治療です。メスを使用しないため身体への負担が少なく、治療時間も短いのが特徴です。
● 痛みが少ない
メスを使用せず、レーザー照射のみで治療を行うため、従来の外科手術に比べて痛みが非常に少ないのが特徴です。ご希望の方には、スプレータイプの表面麻酔を無料で提供しています。
● 短時間の施術(約15分)
治療は約15分で終了するため、忙しい方でも受けやすい治療です。
● ダウンタイムがほぼ無い
腫れや痛みがほとんど出ないため、治療後すぐに日常生活へ戻れます。
● リスクが低い
喉の表面が大きく腫れたり、後遺症が残るリスクが少なく、安全性の高い治療です。
● オーダーメイド治療
患者様それぞれの症状・喉の状態に合わせてレーザー出力や照射範囲を調整するため、より高い治療効果が期待できます。
● 明確で安心できる料金体系(自由診療)
初回トライアルは 21,780円(税込) から受けられ、治療を始めやすい価格設定になっています。治療回数や効果に合わせて単回・コース料金も選択可能です。
CPAP療法(シーパップ)
中等度〜重度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対して最も効果が確立されている治療です。専用マスクから一定の空気圧を送り、寝ている間の気道の閉塞を防ぎます。
●睡眠時無呼吸の“標準治療”として世界で使用
●無呼吸・低呼吸の回数が大幅に減少
●日中の眠気や頭痛の改善が期待できる
「重度のいびき・無呼吸がある」「日中の眠気が強い」「検査で無呼吸が多いと指摘された」という方は、CPAP療法が最適なことが多いです。
当院の治療実績と特徴
スリープメディカルクリニックでは、いびきに関する診療を専門的に行い、累計20,000件以上(2025年現在)の治療実績があります。
当院の主な特徴は次のとおりです。
●睡眠医療に特化した専門医が診察を担当
●丁寧な問診で生活習慣や体型の背景まで把握
●レーザー治療とCPAP療法の両方に対応
●患者様の負担を抑えた治療プランを個別に作成
いびき治療は「とりあえずグッズを試して終わり」ではなく、原因ごとに必要な治療が異なります。当院では、喉の構造・睡眠状態などを総合的に評価し、無理のない改善を目指します。
無料カウンセリングのご案内
「いびきの原因が知りたい」「肥満によるいびきかどうか判断してほしい」「自分に合った治療方法を知りたい」 そんな方は、まずは当院の無料カウンセリングをご利用ください。
「まだ治療を受けるか決めていない」という段階でも問題ありません。 まずはあなたのいびきの原因を一緒に整理し、改善につながる最初の一歩をサポートします。
ご予約は24時間Webから可能です。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
よくある質問(Q&A)

いびきと肥満に関する代表的な疑問に対して、分かりやすく解説をまとめました。
Q1. 何キロ痩せればいびきは治りますか?
一般的には、現在の体重の5〜10%の減量でいびきや睡眠時無呼吸症候群が改善する可能性が高まります。 ただし、骨格・鼻づまり・扁桃腺の大きさなど、肥満以外が原因の場合は、減量だけでは十分に改善しないこともあります。
「少し痩せただけでいびきが軽くなる方」もいれば、「体重が落ちても改善しにくい方」もいます。変化が乏しい場合は専門医への相談をおすすめします。
Q2. 肥満じゃなくてもCPAP治療が必要になることはありますか?
肥満でなくても、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、CPAP療法(シーパップ)が必要になることがあります。 顎が小さい、鼻の通りが悪い、扁桃腺が大きいなど、肥満以外の原因で無呼吸が起きるケースは少なくありません。
「太っていないからCPAPは必要ない」と自己判断するのではなく、睡眠検査の結果に基づいた治療が重要です。
Q3. ダイエットが続かず、いびきも改善しません。どうすればいいですか?
ダイエットが難しい場合や、体重がほとんど変わらないのに強いいびきがある場合は、生活習慣以外に原因がある可能性があります。 そのようなケースでは、レーザー治療・マウスピース療法・CPAP療法など、医療的な治療を併用することで改善が期待できます。
無理なダイエットや自己流の対策を続けるより、原因を特定して適切な治療を選ぶことが大切です。
Q4. 首回りのダイエットだけでいびきは治りますか?
首回りの脂肪を減らすことで、いびきの改善が期待できるケースはありますが、首だけを部分的に痩せさせることは難しいのが現実です。 全身の体重管理と組み合わせることで、より効果が感じられるようになります。
また、骨格や鼻づまりが原因の場合は、首痩せだけでは十分な改善が得られないこともあります。
Q5. 市販のマウスピースと歯科で作るマウスピース、どちらが良いですか?
市販のマウスピースは手軽に試しやすい一方、フィット感が合わなかったり、効果が安定しにくいという弱点があります。 一方、歯科や専門クリニックで作るオーダーメイドのマウスピースは、顎の形に合わせて作製するため効果が出やすく、装着感も良好です。
市販品で十分な改善が得られない場合は、専門のマウスピースを検討する価値があります。詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
👉 いびきのマウスピースの効果や費用はどれくらい?市販と歯科それぞれの違い
まとめ|いびきと肥満の密接な関係

いびきは「ただの睡眠中の音」ではなく、気道が狭くなることで生じる身体からのサインです。特にいびきと肥満には深い関係があり、首回りや舌、内臓脂肪が増えることで気道が狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸症候群が起こりやすくなります。一方で、肥満ではない方でも骨格や鼻づまり、扁桃腺の大きさなどが原因でいびきをかくケースは珍しくありません。
本記事では、いびきと肥満の医学的な関係だけでなく、何キロの減量で改善が期待できるのか、首回りのダイエットが効果的な理由など、実践的な内容も詳しく紹介しました。
また、「肥満じゃないのにいびきをかく」場合の原因についても触れ、顎の骨格、鼻づまり、扁桃腺、加齢、生活習慣など、多くの要因がいびきに関わることをお伝えしました。自分のいびきがどのタイプに当てはまるかを知ることは、改善の第一歩です。
セルフケアや市販グッズで改善するケースもある一方、症状が続く場合や「無呼吸があると言われた」「日中の眠気が強い」といった症状がある場合は、専門医による診断が必要です。いびきの原因は複数が重なっていることが多く、正確な原因を特定することで最適な治療法を選べるようになります。
スリープメディカルクリニックでは、いびきの診療に特化した専門医が、あなたの症状に合わせた治療プランをご提案します。「痩せたほうがいいのか」「レーザー治療が合うのか」「CPAPが必要なのか」など、疑問や不安があれば、まずはお気軽に無料カウンセリングをご利用ください。
いびきの改善は、睡眠の質を高めるだけでなく、日中のパフォーマンス向上や健康リスクの軽減にもつながります。あなたが静かで深い睡眠を取り戻し、毎日を快適に過ごせるよう、当院も全力でサポートいたします。
大阪大学医学部を卒業後、大学病院や一般病院での臨床経験を経てレーザー治療を中心に専門性を磨き、日本レーザー医学会認定医1種や日本抗加齢医学会専門医の資格を取得。その豊富な実績が評価され、某大手クリニックで総院長を務めるなど、10年以上にわたり医療の最前線で活躍しています。また、著書『医師が教える最強のメンズ美容ハック』(幻冬舎)などを通じて、レーザー治療や健康管理に関する情報を積極的に発信。現在は、その長年の知見と技術力を活かし、いびきのレーザー治療クリニックを監修し、患者一人ひとりの悩みに寄り添った安全かつ効果的な治療を提供しています。