花粉症でいびきがひどくなる原因と対策|医師が教える完全ガイド
「花粉症の時期になると、いびきがひどくなる」
そんな悩みを抱えていませんか?実は、花粉症といびきには密接な関係があります。花粉症による鼻づまりが原因で、普段はいびきをかかない人でも、花粉症の時期だけいびきをかくようになることがあります。
この記事では、花粉症でいびきがひどくなる原因と、自分でできる対策、病院での治療法まで徹底解説します。
花粉症でいびきがひどくなる3つの理由

花粉症の時期にいびきがひどくなるのは、主に以下の3つの理由があります。
鼻粘膜の腫れによる鼻づまり
花粉症になると、体内に侵入した花粉に対してアレルギー反応が起こります。この反応により、鼻粘膜が炎症を起こして腫れ上がり、鼻腔が狭くなります。
その状態が続くと鼻の空気の通りが悪くなり、鼻の奥で振動音が発生する「鼻いびき」が起こることがあります。
👉 「鼻いびき」の原因と即効性のある治し方を解説
また、鼻腔が狭くなると、鼻呼吸がしにくくなり、口呼吸に切り替わります。口呼吸をすると、重力によって舌根が喉の奥に落ち込み、気道が狭くなります。この狭くなった気道を空気が通る際に、周囲の組織が振動して「いびき」が発生します。
鼻水による気道閉塞
花粉症の症状として、大量の鼻水が出ます。この鼻水が鼻腔内に溜まると、鼻呼吸がさらに困難になります。特に就寝時は、仰向けに寝ることで鼻水が喉の奥に流れ込み、気道を部分的に塞いでしまうことがあります。
気道が塞がれると、呼吸をするために無意識に口を開けて呼吸するようになり、いびきが発生します。
鼻づまりによる口呼吸と舌根沈下
鼻づまりが続くと、鼻呼吸ができなくなり、口呼吸が習慣化します。口呼吸をすると、舌が喉の奥に落ち込む「舌根沈下」が起こりやすくなります。
舌根沈下が起こると、気道が大幅に狭くなり、いびきが激しくなるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を引き起こすリスクも高まります。
舌根沈下について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
👉 舌根沈下は命に関わる?余命への影響と原因・治し方を解説

花粉症によるいびきの重症度チェック

花粉症によるいびきの重症度は、人によって大きく異なります。軽度であれば市販グッズや生活習慣の改善で対応できますが、重度の場合は医療機関での治療が必要です。
以下のフローチャートで、あなたのいびきの重症度をチェックしてみましょう。

軽度のいびき
◆症状の特徴
| 項目 | 症状 |
|---|---|
| いびきの頻度 | 花粉症の症状が軽い日はいびきをかかない |
| いびきの音 | 小さい(パートナーが気にならない程度) |
| 朝の症状 | 喉の乾燥を感じる程度 |
| 日中の状態 | 眠気はほとんどない |
◆対策
市販グッズや生活習慣の改善で対応可能
👉 第4章「自分でできる花粉症によるいびき対策」で詳しく解説
中等度のいびき
◆症状の特徴
| 項目 | 症状 |
|---|---|
| いびきの頻度 | 花粉症の症状がある日は毎晩いびきをかく |
| いびきの音 | 大きい(パートナーが眠れないほど) |
| 朝の症状 | 喉の痛みや頭痛がある |
| 日中の状態 | 軽い眠気を感じる、集中力が低下している |
◆対策
耳鼻咽喉科での薬物療法を推奨
👉 第5章「病院での花粉症によるいびき治療」で詳しく解説
重度のいびき
◆症状の特徴
| 項目 | 症状 |
|---|---|
| いびきの頻度 | 毎晩激しいいびきをかく |
| いびきの音 | 非常に大きい |
| 無呼吸 | いびきの途中で息が止まることがある |
| 朝の症状 | 強い倦怠感がある |
| 日中の状態 | 強い眠気があり、居眠りをしてしまう |
| 睡眠の質 | 夜中に何度も目が覚める |
◆対策
睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、早急に医療機関を受診
👉 第6章「手術が必要なケース」で詳しく解説
自分でできる花粉症によるいびき対策【軽度~中等度向け】

軽度から中等度の花粉症によるいびきに対しては、自分でできる対策が効果的です。この章では、今夜から試せる具体的な対策を詳しく解説します。
主なセルフケアは4つあり、それ以外の方法もそれぞれ特徴が異なるため、自分の症状や生活スタイルに合うものを選ぶことが大切です。

なお、いびきに役立つ市販グッズを比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
👉 いびき対策グッズおすすめ人気ランキング2025
鼻づまりを解消する対策
◆鼻洗浄(鼻うがい)
鼻洗浄(鼻うがい)は、鼻腔内の花粉や異物を洗い流し、鼻づまりを軽減する効果があります。 関西医科大学でも「鼻うがいは花粉症に効果的」と解説されています(出典:関西医科大学)。
やり方
1.市販の鼻洗浄キット、または生理食塩水(水1リットルに塩9g)を用意
2.洗面台で前かがみになり、口を開けて「あー」と声を出しながら鼻に液を流し込む
3.反対側の鼻から液が出てくるのを確認
4.両方の鼻で行う
注意点
- 水道水をそのまま使わない(浸透圧の違いで痛みを感じる)
- 1日2回(朝・就寝前)が目安
- 鼻血が出やすい人は医師に相談
◆鼻腔拡張テープ
鼻腔拡張テープは、鼻の外側に貼ることで鼻腔を物理的に広げ、鼻呼吸をしやすくするグッズです。
メリット
- 薬を使わないため副作用がない
- 即効性がある
- ドラッグストアで手軽に購入できる
デメリット
- 肌が弱い人はかぶれることがある
- 重度の鼻づまりには効果が限定的
◆点鼻薬
市販の点鼻薬には、以下の2種類があります。
- 血管収縮薬: 鼻粘膜の血管を収縮させ、腫れを抑える。即効性があるが、連続使用は1週間まで(薬剤性鼻炎のリスク)。
- ステロイド点鼻薬: 炎症を抑える。効果が出るまで数日かかるが、長期使用が可能。
注意点
- 血管収縮薬の長期使用は避ける
- ステロイド点鼻薬は医師の指示に従って使用
口呼吸を防ぐ対策
◆口閉じテープ
口閉じテープは、就寝時に口に貼ることで、強制的に鼻呼吸を促すグッズです。
メリット
- 口呼吸を物理的に防ぐ
- 口腔内の乾燥を防ぐ
- いびきの音を小さくする
デメリット
- 鼻づまりがひどい時は使用できない
- 慣れるまで違和感がある
注意点
- 必ず鼻呼吸ができる状態で使用する
- 睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は使用しない
◆横向き寝
仰向けで寝ると、重力で舌根が喉の奥に落ち込み、気道が狭くなります。横向きで寝ることで、舌根沈下を防ぎ、いびきを軽減できます。
横向き寝を維持する方法
- 抱き枕を使う
- 背中にクッションを置く
- 横向き寝専用の枕を使う
なお、自分に合った枕を選びたい方は、下記の記事も参考にしてください。
👉 睡眠時無呼吸症候群に効く枕の選び方とおすすめ5選
生活習慣の改善
◆花粉の侵入を防ぐ
- 帰宅時に玄関で花粉を払い落とす
- 洗濯物は室内干しにする
- 空気清浄機を使用する
- こまめに掃除をする
◆飲酒を控える
アルコールは鼻粘膜の血管を拡張させ、鼻づまりを悪化させます。特に就寝前の飲酒は避けましょう。
◆適度な運動
適度な運動は、自律神経のバランスを整え、鼻づまりを軽減する効果があります。ただし、花粉の飛散が多い時間帯(昼前後、夕方)の屋外運動は避けましょう。
◆生活習慣の負荷によるいびき悪化についてさらに知りたい方へ
いびきは、睡眠の質を低下させる「疲労」や「ストレス」とも深く関係しています。気になる方は、以下の解説も参考にしてみてください。
👉 疲れているといびきをかく理由とは?改善法と危険なサインを解説
👉 いびきとストレスの関係|自分のいびき・パートナーのいびきを解決
病院での花粉症によるいびき治療【中等度~重度向け】

セルフケアで改善しない中等度から重度の花粉症によるいびきに対しては、病院での専門的な治療が必要です。この章では、耳鼻咽喉科やアレルギー科で受けられる治療法を詳しく解説します。
⚠️当院(スリープメディカルクリニック)では、花粉症そのものの治療(鼻腔内レーザー治療、薬物療法、舌下免疫療法など)は行っておりません。花粉症の治療は、耳鼻咽喉科やアレルギー科での専門治療が必要です。一方で、花粉症による鼻づまりが原因で喉いびきも発生している場合、当院で喉いびきの治療が可能です。
薬物療法
◆抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの働きを抑える薬です。
| 種類 | 特徴 | 代表的な薬 |
|---|---|---|
| 第1世代 | ・効果が強い ・眠気が強い |
ポララミン、レスタミン |
| 第2世代 | ・眠気が少ない ・日常生活で使いやすい |
アレグラ、クラリチン、ザイザル |
| 共通の効果: くしゃみ・鼻水を抑える/鼻づまりへの効果は限定的 | ||
◆ロイコトリエン受容体拮抗薬
ロイコトリエン受容体拮抗薬は、鼻粘膜の腫れを抑え、鼻づまりを改善する薬です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代表的な薬 | シングレア、キプレス、オノン |
| 主な効果 | ・鼻づまりに効果的 ・抗ヒスタミン薬と併用されることが多い |
◆点鼻ステロイド薬
点鼻ステロイド薬は、鼻粘膜の炎症を直接抑える薬です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代表的な薬 | ナゾネックス、アラミスト、エリザス |
| 主な効果 | ・鼻づまり、くしゃみ、鼻水のすべてに効果的 ・効果発現に数日かかる |
舌下免疫療法
舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質(スギ花粉など)を少量ずつ体内に取り込み、体を慣らしていく治療法です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 治療期間 | 3~5年 |
| 効果 | ・花粉症の根本的な改善が期待できる ・約7~8割の利用者の症状が軽減 ・いびきも改善する可能性が高い |
| 注意点 | ・花粉飛散期には開始できない(6月~11月に開始) ・長期間の通院が必要 |
鼻腔内レーザー治療
鼻腔内レーザー治療は、レーザーで鼻粘膜を焼灼し、アレルギー反応を起こす細胞を減らす治療法です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 治療時間 | 約15~30分(日帰り) |
| 効果 | ・鼻づまりの改善 ・効果は1~2年持続 ・いびきも改善する |
| 費用 | 保険適用で約9,000円(3割負担) |
| 注意点 | ・花粉飛散期には行えない(11月~1月に実施) ・効果には個人差がある |
手術が必要なケース【重度向け】

花粉症によるいびきが重度で、セルフケアや薬物療法でも改善しない場合、手術が必要になることがあります。この章では、花粉症によるいびきに対する手術の種類、費用、効果、ダウンタイムを詳しく解説します。
⚠️当院(スリープメディカルクリニック)では、下記の手術は行っておりません。必要な場合は、連携している専門病院をご紹介いたします。
下鼻甲介切除術
下鼻甲介切除術は、鼻腔内の下鼻甲介(鼻の中の突起部分)を切除または縮小し、鼻腔を広げる手術です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 適応 | ・薬物療法で改善しない慢性的な鼻づまり ・下鼻甲介の肥大が著しい場合 |
| 手術方法 | 1. 従来の切除法:メスで下鼻甲介を切除 2. レーザー手術:レーザーで下鼻甲介を焼灼 3. 高周波凝固術:高周波で下鼻甲介を凝固 |
| 手術時間 | 約30分~1時間 |
| 入院期間 | 日帰り~1泊2日 |
| 費用 | 保険適用で約15,000~30,000円(3割負担) |
| 効果 | ・鼻づまりの大幅な改善 ・いびきの改善 ・効果は長期間持続 |
| ダウンタイム | ・術後1週間は鼻血が出やすい ・術後2週間は激しい運動を避ける |
鼻中隔矯正術
鼻中隔矯正術は、鼻の中央にある仕切り(鼻中隔)が曲がっている場合に、これを真っ直ぐに矯正する手術です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 適応 | ・鼻中隔弯曲症による鼻づまり ・下鼻甲介切除術と併用することが多い |
| 手術時間 | 約1~2時間 |
| 入院期間 | 2泊3日~3泊4日 |
| 費用 | 保険適用で約30,000~50,000円(3割負担) |
| 効果 | ・鼻づまりの大幅な改善 ・いびきの改善 |
| ダウンタイム | ・術後1週間は鼻にガーゼを詰める ・術後2週間は激しい運動を避ける |
鼻中隔矯正術を検討している方は、下記の記事も合わせて確認しておくと安心です。
👉 鼻中隔湾曲症の手術のデメリットとは?
軟口蓋形成術(UPPP)
軟口蓋形成術(UPPP)は、軟口蓋(上あごの奥の柔らかい部分)や口蓋垂(のどちんこ)を切除し、気道を広げる手術です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 適応 | ・睡眠時無呼吸症候群を伴う重度のいびき ・軟口蓋の肥大が著しい場合 |
| 手術時間 | 約1~2時間 |
| 入院期間 | 3泊4日~1週間 |
| 費用 | 保険適用で約50,000~100,000円(3割負担) |
| 効果 | ・いびきの大幅な改善 ・睡眠時無呼吸症候群の改善 |
| ダウンタイム | ・術後1~2週間は喉の痛みが強い ・術後1ヶ月は固い食べ物を避ける |
なお、手術の効果には個人差があり、完全に治るとは限りません。特に、肥満や舌根沈下など、他の原因でいびきをかいている場合は、手術だけでは改善しないこともあります。
当院(スリープメディカルクリニック)で対応できる「喉いびき」の治療

当院では花粉症そのものの治療(鼻腔内レーザー治療、薬物療法、舌下免疫療法 など)は行っておりません。しかし、花粉症による鼻づまりが原因となって引き起こされる「喉いびき」(口蓋垂や軟口蓋の振動によって生じるいびき)については、専門的な治療を提供しています。
当院で対応できる治療
当院が実施している「喉いびき」改善のための具体的な治療内容をご紹介します。症状の原因を丁寧に見極めたうえで、患者様に最適なアプローチを行います。
- 詳細な問診: いびきの原因が鼻だけなのか、喉も関係しているのかを評価
- 個別化された治療計画: 患者様の症状に合わせた最適な治療法を提案
- レーザー治療「スノアレーズ」: 喉いびきの根本治療
- 連携治療: 耳鼻咽喉科で鼻の治療を受けた後、当院で喉の治療を受けることで、総合的にいびきを改善
- 継続的なフォローアップ: 治療効果を確認し、必要に応じて治療法を調整
レーザー治療「スノアレーズ」の詳細
当院で提供している最新いびきレーザー治療「スノアレーズ」は、軟口蓋や口蓋垂にレーザーを照射し、組織を引き締めて気道を広げることで、喉いびきの改善を目指す当院独自の医療レーザー治療です。メスを使わず痛みや負担が少ないのが特徴です。
◆治療の流れ
- 1.初診: 詳しい問診と喉の診察を行い、治療が適しているかを確認します。
- 2.治療日の予約: 症状や喉の状態に合わせて照射設定を調整し、最適な治療計画を立てます。
- 3.治療当日: 希望者には無料のスプレータイプ表面麻酔を使用し、痛みを抑えながらレーザーを照射します。施術時間は約15分と短時間で終了します。
- 4.帰宅: ダウンタイムがほとんどないため、治療後すぐに日常生活へ戻れます。
- 5.フォローアップ: 治療間隔は個人差がありますが、ご来院ごとに経過を確認し、必要に応じて追加照射や治療調整を行います。
◆特徴とメリット
- 痛みが少ない: メスを使わずレーザー照射のみで治療を行うため、従来の手術に比べて痛みや負担が軽減されます。
- 短時間の施術: 約15分で終わるため、忙しい方にも受けやすい治療です。
- ダウンタイムほぼなし: 腫れや痛みが少なく、治療後すぐに日常生活に戻れます。
- リスクが低い: 喉の表面が大きく腫れたり、後遺症が残るリスクが低いため安心です。
- オーダーメイド治療: 患者様一人ひとりの状態に合わせて照射設定を調整し、高い治療効果が期待できます。
◆費用(自由診療)
- 初回トライアル:21,780円(税込)
👉 レーザー治療「スノアレーズ」の詳細はこちらをご覧ください。
連携治療のメリット
花粉症によるいびきは、「鼻」と「喉」の両方が原因となっていることが多いため、以下のような連携治療が効果的です。
- 1.耳鼻咽喉科で鼻の治療: 鼻腔内レーザー治療、薬物療法、舌下免疫療法などで鼻づまりを改善
- 2.当院で喉の治療: スノアレーズ(レーザー治療)で喉いびきを改善
この連携治療により、鼻と喉の両方からアプローチすることで、いびきを総合的に改善できます。
子供の花粉症といびき|見逃せない5つのリスク

子供の花粉症によるいびきは、大人以上に深刻な問題を引き起こす可能性があります。成長期の子供にとって、質の高い睡眠は心身の発達に不可欠です。しかし、花粉症によるいびきが続くと、以下のような深刻なリスクが生じます。
成長障害
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、子供の身体的な成長に欠かせません。しかし、いびきによって睡眠の質が低下すると、成長ホルモンの分泌が減少し、身長の伸びが悪くなる可能性があります。
日本耳鼻咽喉科学会の報告では、小児睡眠呼吸障害では睡眠が障害されることで成長ホルモン分泌が低下し、成長障害が生じることが指摘されています(出典:日本耳鼻咽喉科学会)。
学力低下・集中力の欠如
日本小児耳鼻咽喉科学会によると、小児の睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は、学力低下やAD/HD様の認知・行動面の問題を引き起こす可能性があると報告されています(出典:日本小児耳鼻咽喉科学会)。 そのため、花粉症によるいびきが続くと、学力や集中力に影響が出る可能性があります。
また、記憶の定着も睡眠中に行われるため、睡眠の質が悪いと学習内容が定着しにくくなります。
アデノイド顔貌
長期間にわたって口呼吸が続くと、顔の骨格が変形し、「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴的な顔立ちになることがあります。アデノイド顔貌の特徴は以下の通りです。
- 顔が縦に長くなる
- 上あごが前に出る
- 下あごが後退する
- 口が常に開いている
日本耳鼻咽喉科学会の報告では、著明な鼻閉や口呼吸が続くとアデノイド顔貌を呈することが示されています(出典:日本耳鼻咽喉科学会)。 また、小児歯科学の文献では、口呼吸が続くと顎顔面の成長に影響し、早期に鼻呼吸へ改善させる介入が必要であるとされています(出典:小児歯科学雑誌)。
歯並びの悪化
口呼吸が習慣化すると、舌の位置が正常な位置から下がり、上あごの成長が妨げられます。その結果、歯並びが悪くなったり、出っ歯になったりすることがあります。
歯並びの悪化は、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病のリスクを高める要因にもなります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
花粉症によるいびきが重症化すると、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症する可能性があります。SASは睡眠中に呼吸が一時的に止まる病気で、以下のような症状が現れます。
- 夜中に何度も目が覚める
- 寝汗をかく
- 朝起きた時に疲れが取れていない
- 日中の眠気が強い
SASを放置すると、心臓や脳に負担がかかり、将来的に高血圧や心疾患のリスクが高まる可能性があります。
子供のいびきは様子を見ても大丈夫?
次のような様子が見られる場合は、早めに小児耳鼻咽喉科の受診を検討しましょう。
- ほぼ毎晩いびきをかく
- いびきが大きく、呼吸が苦しそうに見える
- 寝ている間に呼吸が止まるように見える
- 寝相が極端に悪い、何度も起きる
- 朝起きたときに疲れている、機嫌が悪い
- 日中に眠気が強い、集中できない
子供のいびきは「成長すれば自然に治るもの」とは限りません。放置することで将来的な健康リスクが高まる可能性もあるため、気になる症状があれば早めの相談が大切です。

よくある質問(Q&A)

Q1: 花粉症の時期が終わっても、いびきが続く場合はどうすればいいですか?
A: 花粉症の時期が終わってもいびきが続く場合は、他の原因(肥満、扁桃腺肥大、睡眠時無呼吸症候群など)が考えられます。耳鼻咽喉科や睡眠専門クリニックを受診して、詳しい検査を受けることをお勧めします。
Q2: 花粉症治療(舌下免疫療法)はいびきにも効果がありますか?
A: 舌下免疫療法は、花粉症の根本的な改善を目指す治療法です。花粉症が改善すれば、鼻づまりも改善し、いびきも軽減する可能性が高いです。ただし、効果が出るまで3~5年かかるため、即効性を求める場合は、他の治療法と併用することをお勧めします。
Q3: 花粉症の薬を飲むと、いびきは改善しますか?
A: 抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬などの花粉症の薬を飲むことで、鼻づまりが改善し、いびきも軽減することがあります。ただし、薬の効果には個人差があるため、効果が不十分な場合は医師に相談してください。
Q4: 花粉症の薬を飲むと眠くなるのですが、対策はありますか?
A: 第2世代の抗ヒスタミン薬(アレグラ、クラリチン、ザイザルなど)は、第1世代に比べて眠気が少ないです。それでも眠気が気になる場合は、医師に相談し、別の薬に変更することを検討してください。
Q5: 花粉症によるいびきは、放置すると危険ですか?
A: 花粉症によるいびきを放置すると、睡眠の質が低下し、日中の眠気や集中力の低下、疲労感などの症状が現れます。さらに、睡眠時無呼吸症候群を発症すると、心臓や脳に負担がかかり、高血圧や心疾患のリスクが高まる可能性があります。早期の対策が重要です。
まとめ|花粉症によるいびきは早期対策が重要

花粉症によるいびきは、鼻づまりが主な原因です。軽度であれば、鼻うがいや鼻腔拡張テープなどのセルフケアで改善できますが、中等度から重度の場合は、医療機関での専門的な治療が必要です。
特に、子供の花粉症によるいびきは、成長障害や学力低下などの深刻なリスクを伴うため、早期の対策が重要です。
重要なポイントまとめ
- 花粉症によるいびきは、鼻粘膜の腫れ、鼻水、口呼吸が原因
- 子供のいびきは、成長障害や学力低下のリスクがある
- 軽度~中等度は、セルフケアや薬物療法で対応可能
- 重度の場合は、手術が必要になることもある
花粉症によるいびきでお悩みの方は、まず耳鼻咽喉科やアレルギー科で鼻の治療を受け、喉いびきが残る場合は当院にご相談ください。
大阪大学医学部を卒業後、大学病院や一般病院での臨床経験を経てレーザー治療を中心に専門性を磨き、日本レーザー医学会認定医1種や日本抗加齢医学会専門医の資格を取得。その豊富な実績が評価され、某大手クリニックで総院長を務めるなど、10年以上にわたり医療の最前線で活躍しています。また、著書『医師が教える最強のメンズ美容ハック』(幻冬舎)などを通じて、レーザー治療や健康管理に関する情報を積極的に発信。現在は、その長年の知見と技術力を活かし、いびきのレーザー治療クリニックを監修し、患者一人ひとりの悩みに寄り添った安全かつ効果的な治療を提供しています。