いびき治療は保険適用される?条件・費用・地域別クリニックの選び方を完全解説
いびきや睡眠時無呼吸症候群に悩んでいる方にとって、「いびき治療は保険適用されるのか」「実際の費用はいくらかかるのか」は非常に気になるポイントではないでしょうか。特に、治療を検討していても費用面が不安で、一歩踏み出せずにいる方も少なくありません。
実は、いびき治療には保険適用となる治療と自費診療となる治療があり、その違いや条件を正しく理解していないと、想定以上の費用がかかってしまうこともあります。また、「レーザー治療は保険適用されるのか」「自分の住んでいる地域で対応しているクリニックはあるのか」といった疑問を抱える方も多いのが現状です。
この記事では、いびき治療が保険適用される条件をはじめ、治療ごとの費用の内訳、地域別のクリニック選びのポイント、保険適用と自費診療の違い、さらにCPAPやマウスピースなど他の保険適用治療法との比較まで、わかりやすく解説します。
保険を上手に活用しながら、無理のない形でいびき治療を進めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
いびき治療の保険適用の条件

いびき治療を検討する方の多くが、「どこまでが保険適用になるのか分からない」と感じています。結論からお伝えすると、いびきがあるという理由だけでは、原則として保険適用にはなりません。
保険診療として治療を受けるためには、医学的な診断基準を満たす必要があります。この章では、保険適用となる明確な条件を、順を追って解説します。
「いびき」だけでは保険適用にならない
単なるいびき症状のみの場合、多くのケースでは保険適用の対象外となります。
健康保険が適用されるのは、「病気の治療」として医学的に必要と判断された場合に限られるためです。
保険適用の前提となるのが、睡眠時無呼吸症候群という診断です。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする状態を繰り返す病気で、放置すると高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクが高まることが知られています。
そのため、以下のようなケースでは保険適用が難しくなります。
- 音が大きいいびきはあるが、無呼吸は確認されていない
- 日中の眠気や集中力低下などの症状がない
- 検査を受けていない、または診断が確定していない
まずは「いびき=治療対象」ではなく、「病気として診断されるかどうか」が重要なポイントになります。
睡眠時無呼吸症候群の診断基準
睡眠時無呼吸症候群の診断では、AHI(無呼吸低呼吸指数) という数値が重要な判断基準となります。
AHIとは、睡眠1時間あたりに発生する「無呼吸」や「低呼吸」の回数を示す指標です。
このAHIの数値によって、重症度が以下のように分類されます(参考:日本呼吸器学会|睡眠時無呼吸症候群)。
| 重症度 | AHI(無呼吸低呼吸指数) | 保険適用 |
|---|---|---|
| 正常 | 5未満 | × |
| 軽度 | 5以上15未満 | △(治療内容により異なる) |
| 中等度 | 15以上30未満 | ○ |
| 重度 | 30以上 | ○ |
軽度の場合でも、症状や医師の判断によってマウスピース治療などが保険適用となるケースもありますが、治療の選択肢は限られます。
睡眠時無呼吸症候群の診断方法
睡眠時無呼吸症候群の診断は、段階的に行われるのが一般的です。
いきなり入院検査を行うわけではなく、まずは負担の少ない検査から始まります。
① 簡易検査(自宅検査)
自宅で就寝中に行える検査で、指や鼻にセンサーを装着し、呼吸状態や血中酸素濃度を測定します。
- 検査場所:自宅
- 利用者の負担が少ない
- 検査費用:3割負担で約3,000円
② 精密検査(PSG検査)
簡易検査の結果、より詳しい検査が必要と判断された場合に行われます。
脳波・心電図・筋電図・呼吸・いびきの状態などを総合的に測定します。
- 検査場所:入院(1泊2日)または自宅 ※医療機関により異なる
- より正確な診断が可能
- 検査費用:3割負担で約10,000〜12,000円(入院費込みの場合は約30,000〜50,000円/個室利用の場合は別途差額ベッド代がかかる)
これらの検査結果をもとに、睡眠時無呼吸症候群かどうか、また重症度が判断されます。
なお、いびきの検査については、こちらの記事で解説しています。
👉 病院での検査の流れと自宅でできる方法
保険適用を受けるための条件まとめ
ここまでの内容を整理すると、いびき治療が保険適用となるためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 睡眠時無呼吸症候群と正式に診断されていること
- AHI(無呼吸低呼吸指数)が基準値以上であること
- 医師の診断および検査結果に基づいた治療であること
「保険が使えるかどうか分からない」という方も、まずは検査を受けることで、治療の選択肢や費用の見通しが立てやすくなります。
なお、いびきは原因によって治療方法が大きく異なります。
そもそも、いびきがなぜ起こるのかについては、こちらの記事を参考にしてください。
👉 いびきの原因を徹底解説!セルフ対策と専門治療
保険適用のいびき治療の種類と費用

いびき治療が保険適用となった場合でも、「どの治療法を選ぶか」によって費用や治療の進め方は大きく異なります。
この章では、保険適用となる主ないびき治療の種類と、事前に把握しておきたい費用の目安や特徴を、治療法ごとに詳しく解説します。
保険適用のいびき治療は4種類ある
睡眠時無呼吸症候群と診断された方が受けられる、主な保険適用のいびき治療は以下の4つです。
- CPAP(持続陽圧呼吸療法)
- マウスピース(口腔内装置)
- レーザー治療(LAUP:口蓋垂軟口蓋形成術)
- 外科手術(UPPP、扁桃摘出術、鼻の手術など)
それぞれ治療の目的や適応、費用負担、生活への影響が異なるため、症状やライフスタイルに合った治療法を選ぶことが重要です。
CPAP(持続陽圧呼吸療法)の費用
CPAPとは、就寝時にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、無呼吸を防ぐ治療法です。
中等症〜重症の睡眠時無呼吸症候群に対して、最も効果が高い治療法の一つとされています。
保険適用の条件
- AHI(無呼吸低呼吸指数)が20以上
- 医師が継続治療が必要と判断した場合
CPAP治療は保険適用の代表的な選択肢ですが、すべての方に積極的に推奨されるわけではなく、症状や希望に応じた判断が必要です。
CPAP治療の保険適用基準は、 日本呼吸器学会が策定する診療ガイドラインに基づいて定められています(参考: 日本呼吸器学会|睡眠時無呼吸症候群 診療ガイドライン2020)。
CPAP治療の費用(3割負担の場合)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 初診料 | 約3,000円 |
| 簡易検査 | 約3,000円 |
| 精密検査(必要な場合) | 約10,000〜15,000円 |
| CPAP装置レンタル料(月額) | 約5,000円 |
| 再診料(月1回) | 約1,000円 |
| 月額合計 | 約4,500〜5,000円 ※再診料や追加検査が発生した月は、約6,000円になることもあり。 |
メリット
- 無呼吸の改善効果が非常に高い
- 重症の方にも対応できる
デメリット
- 毎晩マスクを装着する必要がある
- 鼻や喉の乾燥、不快感を覚える場合がある
CPAP治療のメリット・デメリットや、保険適用時にかかる実際の費用については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 CPAP療法の効果と実際にかかる費用を解説
マウスピース(口腔内装置)の費用
マウスピース治療は、就寝時に装着し、下顎を前方に固定することで気道を確保する治療法です。
軽度〜中等度の睡眠時無呼吸症候群の方に選ばれることが多い治療法です。
保険適用の条件
- 睡眠時無呼吸症候群と診断されている
- 医師がマウスピース治療が適切と判断した場合
マウスピース治療の費用(3割負担の場合)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 初診料 | 約3,000円 |
| 簡易検査 | 約3,000円 |
| マウスピース作成費 | 約10,000〜15,000円 |
| 調整費(数回) | 約1,000〜2,000円/回 |
| 合計 | 約20,000〜25,000円 |
メリット
- 装置が小さく、携帯しやすい
- 旅行や出張時にも使いやすい
デメリット
- 顎関節に負担がかかる場合がある
- 効果に個人差がある
マウスピース治療が向いている人の特徴や、保険適用・自費の違いについては、こちらの記事も参考にしてください。
👉 マウスピース治療の効果や費用、市販品と歯科作成の違い
レーザー治療(LAUP)の費用
LAUP(口蓋垂軟口蓋形成術)は、口蓋垂(のどちんこ)やその周囲の軟口蓋をレーザーで切除し、気道を広げる外科的治療です。
なお、レーザー治療の中で保険適用となるのは「LAUP」のみです。
保険適用の条件
- 睡眠時無呼吸症候群と診断されている
- 医師が手術適応と判断した場合
LAUP治療の費用(3割負担の場合)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 初診料 | 約3,000〜5,000円 |
| 簡易検査 | 約3,000円 |
| 精密検査(必要な場合) | 約10,000〜15,000円 |
| LAUP手術費 | 約30,000円 |
| 再診料(術後2回) | 約1,000〜2,000円/回 |
| 合計 | 約50,000〜60,000円 |
メリット
- 1回の手術で治療が完結する
- 入院せずに行える場合が多い
デメリット
- 術後の痛みや腫れが出やすい
- 時間の経過とともに再発する可能性がある
外科手術の費用
重度の睡眠時無呼吸症候群や、解剖学的な問題が原因となっている場合には、外科手術が選択されることがあります。
主な手術の種類は以下のとおりです。
- UPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)
- 扁桃摘出術
- 鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術などの鼻の手術
外科手術の費用(3割負担の場合)
| 手術の種類 | 手術費 | 入院期間 |
|---|---|---|
| UPPP | 約3万〜5万円 入院費含む総額:約10万〜20万円前後 | 7〜10日 |
| 扁桃摘出術 | 約2万〜3万円 入院費含む総額:約10万〜15万円前後 | 5〜7日 |
| 鼻中隔矯正術 | 約2万〜3万円 | 3〜5日 |
| 下鼻甲介切除術 | 約1万〜2万円 | 日帰り〜1泊 |
メリット
- 原因に直接アプローチできる
- 効果が長期間持続しやすい
デメリット
- 入院やダウンタイムが必要
- 身体への負担や合併症のリスクがある
なお、鼻中隔矯正術は鼻中隔湾曲症が原因のいびきに対して、保険適用で行われる代表的な手術ですが、 術後の痛みやダウンタイム、効果の感じ方には個人差があります。
👉 鼻中隔湾曲症の手術のデメリットや費用、治療の流れについて詳しくはこちら
保険適用と自費診療の比較

いびき治療を検討している方の中には、「保険適用と自費診療のどちらを選ぶべきか分からない」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
治療内容や費用、痛み、ダウンタイムには大きな違いがあるため、それぞれの特徴を正しく理解することが重要です。
特に質問の多いレーザー治療を中心に、保険適用と自費診療の違いを分かりやすく比較します。
保険適用のレーザー治療と自費診療のレーザー治療の違い
レーザー治療には複数の種類がありますが、保険適用となるのは「LAUP(口蓋垂軟口蓋形成術)」のみです。
「ナイトレーズ」や「スノアレーズ」は、いびき改善を目的とした自費診療に分類されます。以下に、それぞれの違いをまとめました。
⚠️「スノアレーズ」は、当院(スリープメディカルクリニック)独自の医療レーザー治療です。
| 項目 | LAUP(保険適用) | ナイトレーズ(自費) | スノアレーズ(自費)⚠️ |
|---|---|---|---|
| 費用 | 約30,000円(3割負担) | 80,000~100,000円 / 1回 | ■初回21,780円(税込)/ 1回 ■通常99,000円(税込)/ 1回 |
| 治療回数 | 1回 | 3〜5回 | 3〜5回 |
| 痛み | 中程度 | 軽度 | 軽度 |
| ダウンタイム | 約2週間 | ほぼなし | ほぼなし |
| 効果の持続 | 数年 | 約1〜2年 | 約1〜2年 |
| 保険適用 | ○ | × | × |
LAUPは医療行為として保険適用されますが、切除を伴うため術後の痛みや腫れが出やすいという特徴があります。
一方、自費診療のレーザー治療は、粘膜を引き締めることでいびきを軽減するため、身体への負担が少ない反面、複数回の治療が必要です。
どちらを選ぶべきか?判断基準
どの治療法が適しているかは、症状や優先順位によって異なります。
以下を目安に考えてみてください。
保険適用のレーザー治療(LAUP)が向いている場合
- 治療費をできるだけ抑えたい
- 1回の治療で完結させたい
- 睡眠時無呼吸症候群と診断されている
自費診療のレーザー治療が向いている場合
- 術後の痛みやダウンタイムを最小限にしたい
- 「いびき」が主な悩みで無呼吸の診断は受けていない
- 複数回の通院が可能
「保険が使えるから必ずLAUPが良い」「自費だから効果が高い」というわけではなく、生活スタイルや許容できる負担を考慮した選択が重要です。
当院(スリープメディカルクリニック)の「スノアレーズ」について
当院では、自費診療によるいびき治療として、医療用レーザーを用いた「スノアレーズ」を提供しています。
スノアレーズは、メスによる切除を行わず、喉や軟口蓋にレーザーを照射することで、喉の組織を引き締め、気道を広げていびきを改善していく当院独自のレーザー治療です。
レーザーの熱作用により、たるんだ軟口蓋の形状を整え、睡眠中に気道が狭くなるのを防ぐことで、いびきの軽減を目指します。身体への負担が少なく、初めていびき治療を受ける方にも選ばれやすい治療法です。
スノアレーズの特徴・メリット
- 痛みが少ない治療
メスを使用せずレーザー照射のみで行うため、従来の外科的手術と比べて痛みが抑えられます。ご希望の方には、無料でスプレータイプの表面麻酔を使用することも可能です。 - 短時間で受けられる施術
治療時間は約15分程度と短く、仕事や家事で忙しい方でも無理なく受診できます。 - ダウンタイムがほぼない
治療後の腫れや痛みはほとんどなく、施術後すぐに日常生活へ戻れる点も大きな特徴です。 - リスクが低く安心
喉の表面に作用する治療のため、強い腫れや後遺症が残るリスクが少なく、安全性に配慮した治療です。 - オーダーメイドの照射設定
患者様一人ひとりの喉の状態や症状に合わせてレーザーの照射設定を細かく調整するため、高い治療効果が期待できます。
スノアレーズは、睡眠時無呼吸症候群と診断されていない方や、長期の休みが取れない方、手術に抵抗がある方に特に選ばれています。
効果を実感しやすい目安としては、3〜5回程度の治療をおすすめしています。
費用・料金について(自由診療)
- 初回トライアル:21,780円(税込)
- 単回治療:99,000円(税込)
- 回数コース:3回コース:297,000円(税込)/6回コース:534,600円(税込)
治療の適応や回数については、無料カウンセリングにて医師が丁寧にご説明いたします。
いびきでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
地域別の保険適用クリニックの選び方

いびき治療を保険適用で受けたいと考えたとき、「どのクリニックを選べばよいのか分からない」と悩む方は少なくありません。
特に、地域によって医療機関の特徴や対応できる治療内容が異なるため、事前にポイントを押さえておくことが大切です。
この章では、保険適用のいびき治療を受けられる医療機関の種類と、地域別の選び方の考え方について解説します。
保険適用のいびき治療を受けられるクリニックの種類
まず、保険適用のいびき治療を受けられる医療機関には、主に以下の種類があります。
- 耳鼻咽喉科
- 呼吸器内科
- 睡眠専門クリニック
- 総合病院
耳鼻咽喉科では、喉や口蓋垂、扁桃などの評価を行い、必要に応じて手術やレーザー治療が検討されます。
呼吸器内科や睡眠専門クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の診断やCPAP治療を中心に行うケースが多くなります。
どの医療機関が適しているかは、症状や希望する治療内容によって異なります。
東京都内で保険適用のいびき治療を受ける場合
東京都内には、保険適用のいびき治療に対応している医療機関が多く、選択肢が豊富です。
池袋・新宿・渋谷・銀座などの主要エリアでは、以下のような特徴があります。
- 睡眠時無呼吸症候群の検査設備が整っている
- 複数の治療法(CPAP・マウスピース・手術など)を提案してもらえる
- 仕事帰りや休日に通院しやすい
一方で、医療機関が多い分、「どこが自分に合っているのか分かりにくい」というデメリットもあります。
そのため、保険診療の実績があるか、検査から治療まで一貫して対応しているかを確認することが重要です。
埼玉県・神奈川県・千葉県で保険適用の治療を受ける場合
埼玉県・神奈川県・千葉県でも、保険適用のいびき治療に対応している耳鼻咽喉科や総合病院は多数あります。
これらの地域では、以下の点を意識してクリニックを選ぶと安心です。
- 睡眠時無呼吸症候群の検査を院内または提携先で行えるか
- 通院しやすい立地にあるか
- 保険適用治療と自費診療の説明が丁寧か
都市部と比べると、専門クリニックの数はやや少ない傾向がありますが、その分、地域密着型で丁寧な診療を行っている医療機関も多く見られます。
クリニック選びで失敗しない5つのポイント
最後に、地域を問わず共通する「保険適用のいびき治療クリニック選びのポイント」を整理します。
- 睡眠時無呼吸症候群の診断・治療実績があるか
- 保険適用の治療法を複数提示してもらえるか
- 検査内容や費用について事前説明があるか
- 定期通院が無理なく続けられる立地か
- 医師やスタッフが質問に丁寧に答えてくれるか
「自宅から近い」「有名だから」という理由だけで選ぶのではなく、長期的に安心して治療を続けられるかという視点で選ぶことが大切です。
なお、受診する診療科や検査の流れを事前に理解しておくことで、スムーズに治療へ進むことができます。
👉 無呼吸症候群の病院受診ガイドはこちら
保険適用の手続き方法

いびき治療を保険適用で受けるためには、決められた流れに沿って診察や検査を進める必要があります。
手続きと聞くと難しく感じる方もいらっしゃいますが、実際には医師の指示に従って進めていけば問題ありません。
ここでは、保険適用を受けるための基本的な流れを、初めての方にも分かりやすく解説します。
保険適用を受けるための5つのステップ
保険適用のいびき治療は、以下の5ステップで進むのが一般的です。
ステップ1:医療機関を受診する
耳鼻咽喉科、呼吸器内科、睡眠専門クリニックなどを受診します。
初診料は、3割負担の場合で約3,000円が目安です。
ステップ2:問診・診察を受ける
いびきの頻度や大きさ、日中の眠気、生活習慣などについて問診が行われます。
あわせて、喉や口の状態を診察し、検査が必要かどうか判断されます。
ステップ3:簡易検査を受ける
自宅で行える簡易検査を実施し、睡眠中の呼吸状態を確認します。
費用は3割負担で約3,000円が一般的です。
ステップ4:精密検査を受ける(必要な場合)
簡易検査の結果、より詳しい評価が必要と判断された場合に精密検査(PSG検査)を行います。
費用は3割負担で約10,000〜15,000円程度です。
ステップ5:治療方針を決定する
検査結果をもとに、医師と相談しながら治療方法を決定します。
現状の症状や生活スタイルを踏まえ、無理のない治療計画を立てることが大切です。
必要な書類と持ち物
保険適用の治療を受ける際には、以下の持ち物を準備しておくとスムーズです。
- 健康保険証
- 紹介状(他の医療機関から紹介されている場合)
- お薬手帳(現在服用中のお薬がある場合)
特別な書類を事前に用意する必要はありませんが、過去の検査結果がある場合は持参すると診察がスムーズになります。
高額療養費制度と医療費控除について
いびき治療では、検査や手術が重なり、一時的に医療費が高額になることもあります。
そのような場合に知っておきたいのが、高額療養費制度と医療費控除です。
高額療養費制度
- 1か月の医療費が自己負担限度額を超えた場合、超過分が払い戻される制度
- 自己負担限度額は所得や年齢によって異なる
高額療養費制度の詳細や自己負担限度額については、 厚生労働省|高額療養費制度について をご確認ください。
医療費控除
- 1年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告で税金が還付される制度
- 本人だけでなく、家族分の医療費も合算できる
医療費控除の対象や計算方法については、 国税庁|医療費控除の対象となる医療費 の情報が基準となります。
これらの制度を上手に活用することで、経済的な負担を軽減しながら治療を続けることができます。
保険適用のいびき治療のメリット・デメリット

いびき治療を検討する際、「保険適用で治療するメリットは何か」「逆に注意すべき点はあるのか」を把握しておくことは非常に重要です。
保険適用のいびき治療を選ぶ際に知っておきたいポイントを、メリットとデメリットの両面から解説します。
保険適用のいびき治療のメリット
保険適用のいびき治療には、費用面だけでなく医療の質という点でも多くのメリットがあります。
- 自己負担が1〜3割に抑えられ、治療費の負担が軽い
- 高額療養費制度や医療費控除を利用できる
- 医師の診断と検査に基づいた治療が受けられる
- CPAPやマウスピース、手術など複数の選択肢がある
- 定期的な診察やフォローアップが受けられる
特に、睡眠時無呼吸症候群と診断された方にとっては、医学的根拠に基づいた治療を、比較的低い自己負担で継続できる点が大きな魅力です。
保険適用のいびき治療のデメリット
一方で、保険適用の治療にはいくつか注意すべき点もあります。
- 睡眠時無呼吸症候群と診断される必要がある
- 診察や検査に時間がかかることがある
- 治療方法が保険診療の範囲に限定される
- 定期的な通院が必要になる場合がある
- 効果の感じ方には個人差がある
例えば、最新のレーザー治療や、より負担の少ない治療法は自費診療となるケースが多く、「できるだけ痛みやダウンタイムを避けたい」という方には不向きな場合もあります。
保険適用と自費診療のどちらを選ぶべきか
保険適用と自費診療のどちらが適しているかは、症状や優先順位によって異なります。
保険適用の治療が向いている場合
- 治療費をできるだけ抑えたい
- 睡眠時無呼吸症候群と診断されている
- 医学的に必要な治療をしっかり受けたい
自費診療が向いている場合
- いびきのみが主な悩みで無呼吸の診断は受けていない
- 痛みやダウンタイムを最小限にしたい
- 治療の自由度を重視したい
どちらが正解というわけではなく、ご自身の症状・生活スタイル・費用感を総合的に考えて選択することが大切です。
よくある質問(FAQ)

ここでは、いびき治療の保険適用について、実際に多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
治療を検討する際の不安や疑問の解消にお役立てください。
Q1. いびきだけでも保険適用されますか?
A.
いいえ、原則としていびきの症状だけでは保険適用にはなりません。
保険診療の対象となるのは、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合です。まずは医療機関を受診し、検査を受ける必要があります。
Q2. 保険適用のレーザー治療と自費診療のレーザー治療の違いは何ですか?
A.
保険適用となるレーザー治療は、LAUP(口蓋垂軟口蓋形成術)のみです。
LAUPは1回の治療で完結しますが、術後の痛みや腫れが出やすいという特徴があります。
一方、ナイトレーズやスノアレーズは自費診療となり、3〜5回の治療が必要ですが、痛みやダウンタイムがほとんどありません。
Q3. CPAP治療の費用はどのくらいかかりますか?
A.
CPAP治療の費用は、3割負担の場合で 月額約4,500〜5,000円が一般的な目安です。 再診料や追加検査がある月は、6,000円前後になることもあります。
この中には、装置のレンタル料や月1回の診察費用が含まれます。また、初診時には別途検査費用がかかります。
Q4. マウスピース治療は保険適用されますか?
A.
はい、睡眠時無呼吸症候群と診断された方で、医師が適応と判断した場合、マウスピース治療は保険適用されます。
費用は3割負担で、約20,000〜25,000円が目安です。
Q5. 外科手術の費用はどのくらいですか?
A.
手術内容によって異なりますが、3割負担の場合、UPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)で約30,000〜50,000円、扁桃摘出術で約20,000〜30,000円が目安となります。
なお、別途 入院費用がかかります。
Q6. 高額療養費制度は利用できますか?
A.
はい、利用できます。
1か月の医療費が自己負担限度額を超えた場合、超えた分が払い戻される制度です。限度額は年齢や所得によって異なります。
Q7. 医療費控除は対象になりますか?
A.
はい、いびき治療にかかった医療費も医療費控除の対象になります。
1年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告を行うことで税金の還付を受けられます。家族分の医療費を合算することも可能です。
Q8. 保険適用のいびき治療を受けるには、まず何をすればいいですか?
A.
まずは、耳鼻咽喉科や睡眠専門クリニックを受診し、簡易検査を受けることが第一歩です。
検査結果に基づき、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、保険適用の治療を受けることができます。
まとめ|いびき治療を保険適用で受けるために知っておくべきポイント

いびき治療は、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合に限り、保険適用となる治療が受けられます。
保険適用の対象となる治療には、CPAP、マウスピース、レーザー治療(LAUP)、外科手術などがあり、それぞれ費用や治療期間、身体への負担が異なります。
保険適用の治療は、自己負担が1〜3割に抑えられ、検査や診察に基づいた医学的に適切な治療を受けられる点が大きなメリットです。一方で、診断や検査が必要であったり、治療方法が限られるといった注意点もあります。
一方、睡眠時無呼吸症候群と診断されていない方や、痛みやダウンタイムをできるだけ避けたい方には、自費診療のレーザー治療という選択肢もあります。
どの治療が適しているかは、症状の程度や生活スタイル、費用の考え方によって異なるため、自己判断せず医師と相談しながら決めることが重要です。
いびきや睡眠の質に不安を感じている方は、まずは医療機関を受診し、検査を受けることから始めてみてください。
当院(スリープメディカルクリニック)では、患者様一人ひとりのお悩みや症状を丁寧にお伺いする無料カウンセリングを行っています。
「自分のいびきは治療で改善できるのか不安」「どんな治療が自分に合っているのか知りたい」という方は、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
大阪大学医学部を卒業後、大学病院や一般病院での臨床経験を経てレーザー治療を中心に専門性を磨き、日本レーザー医学会認定医1種や日本抗加齢医学会専門医の資格を取得。その豊富な実績が評価され、某大手クリニックで総院長を務めるなど、10年以上にわたり医療の最前線で活躍しています。また、著書『医師が教える最強のメンズ美容ハック』(幻冬舎)などを通じて、レーザー治療や健康管理に関する情報を積極的に発信。現在は、その長年の知見と技術力を活かし、いびきのレーザー治療クリニックを監修し、患者一人ひとりの悩みに寄り添った安全かつ効果的な治療を提供しています。
